Setting Tree Form and Planning of Pruning for the Street Trees
平成15年1月 日本造園学会技術報告集No.2
佐藤 力* 山本 紀久* 矢澤 光一*
Riki SATO* Norihisa YAMAMOTO* Koichi YAZAWA*
街路樹は良好な都市環境形成のために、量的には充足されつつあるが、時間の経過とともに大木化による沿道建築物や架空線等との競合が発生してきている。現状では、これらの問題を回避するために、対処療法的な剪定が行われ、その結果、樹形の乱れ等の問題が顕在化してきている。一方、まちづくりや都民の街路樹に対するニーズが多様化してきており、このギャップはさらに大きくなってきている。
本稿は、これまでの限られた空間の中で、より質の高い街路樹景観を実現することを目的として実施した。具体的には、樹種や道路空間による路線区分を行い、その上で街路樹の目標樹形を定め、それを達成するための剪定方針を設定した。
今後はこの目標樹形の実現に向けた技術の検証とこれを実現するための体制の確立が課題である。
「街路樹の目標樹形と剪定方針の設定」論文をダウンロード
* 株式会社 愛植物設計事務所