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ツシマヤマネコと共生する地域社会づくり検討業務

ツシマヤマネコは長崎県対馬にのみ生息しており、生息環境の変化に伴って生息数が激減し、現在は推定80~100頭といわれ、絶滅の危険性が高い「絶滅危惧種ⅠA類」に指定されている。ツシマヤマネコの生息域は、人間がこれまで持続的に管理してきた里山から奥山にまでおよび、その中で、かつては林業や農業活動がツシマヤマネコの餌動物の豊富さを支えるなど、人とツシマヤマネコの共生関係が築かれてきた。この共生関係の維持を目的とした住民主体の活動の支援を行っている。

所在地: 長崎県対馬 発注者: 環境省 実施期間: 平成15年度~22年度

写真左 自動撮影カメラに映ったツシマヤマネコ(対馬野生生物保護センターより)
写真右 舟志の森自然学校

モデル地区の設定

平成22年現在では、舟志区、佐護区、内山区の3地区をモデル地域として活動が展開している。

舟志区では、住民によるスギ・ヒノキの間伐作業も積極的に取り組まれるようになってきている。

舟志の森自然学校(ホームページ)

佐護区では、減農薬栽培に取り組んでおり、収穫された5割減農薬お米を「佐護ツシマヤマネコ米」として販売している。米作り農家が米作りを本業として農業が続けていけるだけの収入が得られることを目的としている。

佐護ツシマヤマネコ米

佐護ツシマヤマネコ米のイベント販売風景

ツシマヤマネコ米を栽培している田んぼでの生きもの調査